株式会社竹下本店 (島根県雲南市掛合町) 【連載#57】

今回は雲南市掛合町にある蔵元、  故・竹下登元首相の生家としても有名な  (株)竹下本店の竹下博子さんにお話を聞いてきました。

すっぴんの造り酒屋(出雲誉) 竹下本店

【今回の元気企業】
㈱竹下本店
竹下 博子 (たけした ひろこ)さん
竹下本店HP
〒690-2701
島根県雲南市掛合町掛合955-1
TEL.0854-62-0008 
FAX.0854-62-0118

 

 今年も本格的に寒くなってきましたね。

 寒い夜には鍋でも食べながら熱燗で 

 クイッと一杯やりたい季節になってきましたね。

 今回は雲南市掛合町にある蔵元、

 故・竹下登元首相の生家としても有名な

 (株)竹下本店の竹下博子さんにお話を聞いてきました。

 

 (取材・文章 tm-21.com)

 

出会いから始まった造り酒屋

 

竹下本店の隣にある、
「かけや酒蔵資料館」

 今回訪れた竹下本店は1866年(慶応2年)から続く、老舗蔵元である。故・竹下登元首相の生家ということもあり、緊張しつつも取材に訪れた。出迎えてくれた竹下博子さんはとても気さくな方で、人を和ませる笑顔が印象的な方だった。

 そんな博子さんと竹下本店のつながりから聞いてみた。
 「23歳のときにご主人(現社長の竹下三郎さん)と出会い、結婚。まったく商売とは無縁だった自分がまさか酒屋をやるとは夢にも思わなかった。しかし、なってしまったものは仕方がない。ここまできたらやるっきゃない」と明るい返事が返ってきた。

 そして現在は竹下本店の店番をしながら注文を受けたり、発送をしたりしている。また、隣接する「かけや酒蔵資料館」「竹下登記念館」の応対に忙しい日々である。

酒蔵を取り巻く環境の変化

 

イベント用にラベルも制作している。
プレゼントなどにも最適。

 

 取材をしていると、博子さんは酒屋を取り巻く環境について次のように話をしてくれた。

 「昔はそれでも沢山の人にご愛顧いただき、待ちの営業でも良かったのですが、今の時代、大手メーカーが大量に安いお酒を作る時代。また、洋酒や焼酎などの人気も高く、このままのやり方でいいのだろうか?」と疑問を持つようになったと言う。

 そこで目をつけたのが、現在では販売ツールとしての地位を確立したインターネット通販。店番と家事をしながらでもできると思い、インターネット通販をテーマとした「雲南市経営革新塾」(雲南市の商工会主催)への参加を決意した。ところが実際に参加してみると聞きなれない横文字が出てくるし、インターネット通販は自分が思っていたよりも、ずっと手間のかかることだった。

 当初は「何がわからないかもわからない。といった状況で大変混乱していました。」と言う。しかし、得るものも多く、勉強したことを早速自社サイトに生かしながら、あきらめずに続けてみたところ「最近ではインターネット用語や横文字にもだいぶ強くなり、毎日パソコンで色々な作業をするのが楽しくてしょうがないです。」とうれしそうに成果を話す。

 記者が尋ねたときも、ちょうど注文のあった行事用のお酒に貼るラベルが出来上がっていた。自分でパソコンを使ってレイアウトし、印刷している。最初は苦労もあった様だが、最近では、紙質やデザインにも凝り、ラベル制作の商業性と面白さを実感している。

 この他にも結婚式の引き出物、イベント用、色々なお祝い行事用など用途に合わせてオリジナルラベルを制作している。

大吟醸「我が道を行く」

 

大吟醸「我が道を行く」

 

 竹下本店と言うと「出雲誉」が有名だが、現在もう1つの主力製品として、大吟醸「我が道を行く」がある。

 「我が道を行く」という言葉は言わずと知れた、故・竹下登元総理の座右の銘である。そんな「我が道を行く」は、実は博子さんの発案で誕生した。竹下登さんの没後数年が経った頃、竹下本店の最高級の酒である大吟醸にこの座右の銘を使用してみたいと考え社長や関係者を説得して何とか商品化にこぎつけた。

 そして現在では竹下本店の大吟醸の代名詞に育ってきた。

会員限定・濁り酒「日倉のいずみ」

 

酒蔵の様子

 

 

 毎年、この時期になると会員限定の濁り酒「日倉のいずみ」の仕込みの時期になる。今回、取材に訪ねたときには、ちょうど今年のお酒を仕込んでいる最中で、その中の様子も見せてもらえたので紹介したい。

  右の写真がお酒を発酵させているところです。上の写真の白く見える部分が発酵している泡で、下の写真のタンクの中の3分の2くらいは、全部この泡だそうです。

 そして左下の写真が濁り酒、出雲誉「日倉のいずみ」のラベルです。

素材

 

※こちらの「日倉のいずみ」は会員限定の販売となっております。今年の会員募集は終わっていますが、来年以降の会員募集は改めて行いますので、詳しくはお問合せください。

 

すっぴんの造り酒屋

 すっぴんの造り酒屋とは”飾りっけのない ありのまま”という意味を表現するためにつけた竹下本店のキャッチコピーである。これも雲南市経営革新塾で学んだことが生かされている成果の一つである。

 そして、今後はどんなことに力を入れたいか尋ねると「現在のホームページは数年前に作ったもので古くなっているので、なるべく早くリニューアルしたいですね。雲南市経営革新塾で学んだことを生かし、竹下本店のお酒のよさをPRしていきたいと思います。特に御祝、イベント用のオリジナルラベルと「我が道を行く」を主力製品として通販で伸ばしていきたいですね。」と言われた博子さんの表情は希望とやる気に満ちている。

 プレゼントを何にしようか迷った時には「すっぴんの造り酒屋(出雲誉) 竹下本店」を思い出して見てください。きっと素敵なプレゼントを用意してくれますよ。

 

会社profile

社名
株式会社 竹下本店
代表者
竹下 三郎
住所

〒690-2701 島根県雲南市掛合町掛合955-1
TEL.0854-62-0008
FAX.0854-62-0118

設立
1866年(慶応2年)
代表銘柄
出雲誉
都の西北
我が道を行く
事業内容
酒製造業
酒類卸業 及び 小売業
URL

http://page.freett.com/takeshita/index.htm

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