ブランドセレクトショップquiftオープン(松江市)【#連載77】

ファッションに夢と青春をかけ、島根県初のブランドセレクトショップをオープンした若者二人。吉田崇さんと庄司直樹さんを12月1日オープンしたばかりの「Quift」に訪ねた。

(取材・文章 tm-21.com)


    ↑庄司直樹さん           ↑吉田 崇さん

【今回の元気人】
SELECTSHOP Quift[クイフト]
吉田 崇さん(京都出身・25歳)
庄司直樹さん(松江出身・23歳)
〒699-0826 島根県松江市学園南2-5-32
TEL:0852-61-5022 
FAX:0852-25-7551 
メール 
ホームページ
http://www.quift.net/
ブログ
http://quift.jugem.jp/

 Quift(クイフト)

松江市総合体育館前、白い壁と黒いドア、クールモダンな内装のショップが「 Quift 」、まだ12月1日にオープンしたばかり、店内にはたくさんの花かごが良い香りを放っている。

二人の若者が迎えてくれた。
シンプル カジュアルな、なんでもないシャツやブルゾンを個性的に着く崩した立ち姿は、ファッション紙から抜け出したようだ。もちろん二人とも、イケメン間違いなし。
吉田 崇さん(京都出身の25歳)、庄司直樹さん(松江市出身もうすぐ23歳)、とても若い。

ブランド・セレクトショップとは、ファッションデザイナーが自分で立ち上げたブランドの作品を販売するお店のことだ。
数種類のブランドを自分達の感性で選らぶ。
島根県では、はじめての男性ブランドのセレクトショップが「Quift」だ。

Quift 」では、 SIFURY  glaml  Victim   の3ブランドを扱っている。
なかでも、一押しが Victim だ。

二人とも、Victimを着ている。並べられた洋服は、黒を中心にモノトーンでまとめてある。手にとって見ると、素材のよさがわかる。
シンプルでありながら、微妙なラインがスタイルをよく見せてくれそう。
カジュアルながら、上品でもある。
大人の女性(おばさん)の目からみても「なかなか良いじゃん」。

「Quift」 何か意味があるのかと聞くと、「ない」とのシンプルな答え。
なにかと、理屈付けをしたがるおじさんたちとは、感性が違うようだ。
なんでも、イタリアでは一番多い苗字なのだとか、日本で言えば「鈴木さん」「田中さん」というところだろうか

Quift

男ふたり

白い壁と黒いドアのQuift店舗外観 

吉田さんと庄司さん、出会いはショップの店長とお客さんだった。
ファッションが大好きな二人が意気投合し、「一緒に仕事ができたらいいな」と話していた。
応援してくれる人、反対する人、さまざまなことを乗り越えて、12月1日オープンとなった。

男ふたりの経営、あまり聞いたことがない。女性どうしならあることだが、興味を持った。
販売経験のある吉田さん、経験のない庄司さん。二人の役割分担があるようだ。
お互い、ながい付き合い、細かなことでの意見の相違はあるが、大丈夫という。

知り合いの経営者に言われた。
『男ふたりの共同経営で、うまくいったためしは無い』と。
無いなら、自分達が第1号になろうと思った。庄司さんが真顔で言った。

学園通りに店を持ちたいと思っていた。
たまたま、見つかった。以前は洋服のリサイクルショップだった。かなり、老朽化していたが、この場所に決めた。

ブランドデザイナーとの契約、店舗の改装、会社立ち上げの手続き、もちろん経営資金の調達と、様々なことを二人でやってきた。
多くは語らないふたりだが、お世話になったみなさんへの感謝の言葉が印象的だった。

ブランドとインターネット

島根県では、初めてのブランドセレクトショップ

デザイナーズブランドは、小さな個人商店のようなところらから、大きな会社組織になったところまで、沢山あるようだ。
人気が出ると、この冬に春夏ものを予約で売ってしまうというから、ビックリだ。

Victim のカタログがあった。分厚い男性ファッション紙のようだ。
このカタログを手に入れて、品物も見ずに予約注文をするそうだ。
発売時期になると、品物はもう無く、どうしても手に入れたい人は、取り扱っているショップをインターネットで検索し、全国を探すという。

「ほええ・・・」そんな世界があることを、はじめて知った。
巷のおじさんたちが聞いたら「いいわかいもんが なんだ。女々しい。」と言いそうな話だ。
しかし、大人の女(おばさん)は違う。
男もおしゃれになって、きれいになってもらいたい。
ONとOFFを使い分けて、個性的で上品ないい男になってもらいたいな。

ネットショッピングがこれからの主流となっていくのだろう。
人の好みはそれぞれ、ひとつの物でも音楽芸術でも好しとするのは、人口の3パーセントといわれる。よって、周辺人口が多ければ多いほど、売れることとなる。

島根県松江市での展開に、インターネット販売は欠かせない。
ふたりも当初から、ネット販売を目指してきた。
取材をしたとき、「まだホームページを制作中で、出来上がっていないので。」という言葉が数回出てきた。
ネットにかける思いがよくわかる。

ブランドのほうでも、12月に松江に取扱店がオープンすると、広報してくれているようで、すでに、問い合わせや、県外からの来客があるというから、面白い。
ちなみに、ブランドは、基本的に各県一店舗しか、契約しないそうだ。
契約するだけでも、熾烈な競争といえる。

「来店してくれるお客様は大切な財産ですね。だいじにしていきたいです。」そんな言葉がかえってきた。
このふたり、若いのになかなか、たいしたもんだ。

これからだ

並べられた洋服は、黒を中心にモノトーンでまとめてある。

「自分の好きなもの、好きなことを お仕事に出来て、しあわせだね。」
「うん、でも不安もたくさんあります。」
「好きだから、がんばれます」

現在は3ブランド、これを今後8ブランドくらいに増やしていきたい。
靴やバッグ、アクセサリーなど、トータルな展開をしていきたい。
女性のファッションもいずれ扱っていきたい。

しかし、彼らのこだわりは明快だ。
 「 シンプル・スタイル・素材
あくまでも、自分達の感性を信じ、押し付けることなく提案していきたいという。

松江の若い男性のファッションについて聞いてみた。
「ううん、以前よりちょっときれいになったかな。ズボンを引きずって歩いている人、見なくなったでしょう」
「女性は、とってもおしゃれになったと思いますよ。」
若者諸君、いまいちのようですよ。ガンバレ。

オープンしたばかりの店舗は、まだ品数が少ない。これから、次々と納品されるようだ。取材したときは、まだだったホームページも、そろそろオープンしているだろう。(HP  http://www.quift.net
クリスマスシーズンに突入、ぜひチェックしてみてほしい。

ファッション雑誌の中から出てきたような、若者ふたり。オバサンの私に話が通じるかと少々不安に思いながらの取材だった。
まっすぐで頑張っている そんな二人だった。

松江にも、若くてがんばっている人たちがたくさんいる。
ファッションに夢と青春をかけて、起業したばかり。これからは、まだまだ未知数。
松江のファッションをリードするお店に育ってほしいとエールを送りたい。

今回掲載の店舗データ

クールモダンな内装のQuift店舗内観。

店舗名 SELECTSHOP Quift[クイフト]
所在地 〒699-0826
 島根県松江市学園南2-5-32
開店 平成19年12月1日
業務 ブランドセレクトショップ
連絡 TEL 0852-61-5022 FAX 0852-25-7551
ホームページ
http://www.quift.net/
ブログ
http://quift.jugem.jp/

平成19年12月4日取材

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