(株)マックスパワー 総括責任者 坂井直典さん(松江市)【#連載70】

上海を中心に中国全土でスーパーマーケット、外食産業を展開する マックスパワーグループ。日本の窓口(株)マックスパワーを松江市北陵町のオフィスへ訪ねた。

(取材・文章 tm-21.com)

株式会社マックスパワー坂井 直典さん 

【今回の元気企業】
株式会社マックスパワー
インターネット事業部、貿易事業部 総括責任者
坂井 直典さん
島根県松江市北陵町1番地
 テクノアークしまね南館J室 
電話0852-69-3939
FAX0852-59-3938
HP http://www.max-power.jp

 マックスパワーグループ

 少し前になるが、松江市出身の石橋 修社長が、島根県産品を中国のスーパーで取り扱うと、溝口県知事・松浦松江市長と調印式を執り行ったというニュース報道が流れていた。
これが、上海を中心にスーパー「しんせん館」を展開する、マックスパワーグループだ。
スーパーしんせん館のほか、魚屋しんせん館、寿司王(寿司バー)など、中国全土で展開している。

 (株)マックスパワーは、グループの日本窓口として、2006年11月設立された。統括責任者の坂井直典(さかい なおのり)さん、おじさんを想像してドアを開けると、まだお若い方だった。
いただいた名刺には、インターネット事業部、貿易事業部と書いてある。
裏も見てね、の書き込みに、裏を見ると、

  • 「旬にこだわった日本海の魚と山の幸」
  • 「男 反田の有機米と有機ごぼう」
  • 「大自然の恵み クリーム色の牛乳と優しさいっぱいのジェラート」
     
    ここまでは、フンフンわかる。その次をみてびっくり。
     
  • 「妊娠・出産・育児・子育て応援コミュニティ」
  • 「あなたが一番輝いている瞬間に(ブライダル事業だ)」
    なにこれ?
    坂井さんに、いろいろ聞いてみた。

どんな仕事をしていますか?

マックスパワーのスタッフの皆様

マックスパワーのスタッフの皆様

 スーパーしんせん館では15%~20%の日本からの食材を扱っている。貿易事業部は日本食材の輸入窓口として、マックスグループをサポートしている。また、基本的に加工品は中国に進出した日本企業商品を扱っている、そのノウハウをもって、中国進出を目指す企業などへのコンサルタント業務が主なものだ。

 旬の食材については、通販サイトの運営をしている。さて、その子育て応援サイトとブライダルサイトはと聞くと、食の安心、安全にこだわるのは、家庭の食事を預かる奥様たち。そこで、こんな、コミュニティサイトを作ったというわけだ。また、奥様たちの知人のなかに、独身の方たちもいらっしゃるだろう、だからブライダルサイトだ。

 つながっているようで、いないような???

 

食の安全安心について聞いてみた

観光・温泉・グルメ・通販 日本のふるさと島根の魅力満載!『島根へござっしゃい』

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『島根へござっしゃい』

 最近の中国食材のいやなニュースに、中国食材というと、拒否反応を起こす方も多いことだろう。
中国食材は大丈夫なの? そんな質問に、坂井さんはきちんとした農場で生産された食材、管理された加工工場はすばらしいものですよ。そんな答えが返ってきた。

 上海のスーパーで、日本人向けに発行している雑誌の中に、同様の質問に答えた記事が載っていた。しんせん館上海の野菜がどこで、どのように作られているか、沢山の写真と共に書いてある。

 工場長は、国家基準で生産できれば、非常にすばらしい野菜が出来上がると思います。実際には基準をクリアすることは難しく、それに基づいた野菜は非常に少ないのが現状です。

 工場長は、わが社の農場は土壌改良し、ハウス栽培(つまり大気汚染の心配が無い)、減農薬法(葉物野菜は無農薬では難しい)で、使用薬品名、使用回数、使用量を記録し、政府管理局に報告し、残留農薬検査を当局にて実施している。しかし、市場で販売される野菜が安全かというと、なんともいえないようだ。

 私達は、パニックのようなニュース報道等で、中国食材すべてダメというイメージを持った。しかし、きちんとした生産加工場があることも知っておきたい。正しい情報の公開が必要なのだろう。

 日本でも、最近は産地偽装、使いまわしなどなど、あとを絶たない。
食の安心安全は、どのように守っていけばいいのか、消費者も情報収集し自分の目で確かめなければいけないのだろうか

こだわり食材通販サイト

 マックスパワー通販サイトは、島根県のここにしかないもの、全国にだして納得のいく食材を販売するサイトだ。
トレサビリティという言葉、ご存知だろうか。食材のいわば履歴書、どこでとれて、どのように運ばれて、どんな加工がされたか。これがしっかりわかれば、安心安全につながる。

 しかし、加工食品となると、きちんとわかることはすくないという。よって、産地偽装も起こりうることなのだ。

坂井さんは自分で、通販サイトに乗せる食材を決めてくる。
どのように選ぶのか聞いてみた。
有機農法で食材を栽培していると聞くと、すぐに飛んでゆく。自分の目で耳で確かめる。
そして、いろいろな人たちを紹介してもらう。
もちろん、島根県が力を入れている、島根県ブランド推進室にも出かけてゆく。

 通販サイトの食材選びも、最終兵器は人と人との出会いとつながりだと思うと、なんだかうれしい気がする。インターネットという、姿かたちの見えないバーチャルな世界も、ヒトとヒトがつながって作られること、ご存知でしたか。

 坂井さんは、最終的には自分の感じる力だという。
 いつも、物事を正面から捉えて、しっかり考える。これが感じることと見た。
若い頃から、海外33カ国を放浪してあるいたという坂井さん、怖いことも、楽しいこともいろいろ体験したようだ。その体験の積み重ねが、感じる力なのだろう。

ママコミュサイトとウエディングドレス

妊娠・出産・育児・子育て応援コミュニティ『ママコミュ』

妊娠・出産・育児・子育て応援コミュニティ『ママコミュ』

 新聞の家庭欄に「大きな森の子育て」という、シリーズ記事がある。今日の記事は、米国ウィスコンシン州で子育てをする日本女性の悩み。育児に煮詰まっていた頃、遊びに来た実家の母に「私には母性がない」と泣いて訴えた。
真冬の連日の大雪、一人にすると泣く子供を背負っての雪かきは、スコップも背中の子供も重たい。「こんなところ大嫌い」と日本語が通じないのをいいことに、さけびながらの仕事だった。

 友人の中には、グアテマラ・ペルーから二人の養子を向かえ、子育てする母性あふれる人がいる。悩みを話すと、「私だって時に母に預けなければ、おかしくなってるわ」、他のママ達も「トイレぐらい一人で行きたいわ」「寝顔は天使、昼間はモンスター」と話してくれて、少し安心した。ちなみに、実家の母は「みんなそんなものよ」と大笑いをしていた。

 こんな内容の記事だった。

 一人で悩むより、同じ悩みを抱える子育て世代のママさん達が、みんなで語り合う。そんなママコミュあったらいいでしょう。
 私の子育て時代は何も無かった。時たま、廻ってこられる保健婦さんにお話しするのが、楽しみだった。

 インターネットの時代、日本中、いいえ新聞記事の米国のママさん、世界中で子育てしている日本人のママさんたちとつながったら、うれしいですよね。スーパーしんせん館をご利用の若い日本人ママさんたち、ママコミュで日本のママさんたちと話し合うというのはどうですかね。

 さて、つながるのかな?と思ったブライダルサイト
 若いママさんのお友達には、結婚適齢個のお嬢様がいらっしゃいますね。
 ウエディングドレス、ブライダルブーケ、結婚式のプロデュースなどなど、いろいろありますよね。

 つながりは、ご紹介いただくこと。紹介いただくとプレゼントをゲットできる。このつながり、うれしいですよね。
女性はプレゼントに目が無い。これが、現金や商品券だったらもっとうれしいですよね。

これからの展開

 マックスパワーインターネット事業部は始まったばかり、これからの展開について聞いてみた。

島根県まるごと、売り出す総合サイトを作ります。
ほええー、なんですと?

 この総合サイトは、島根県の良いものまるごと乗せたさいとだ。
もちろん旬のグルメ、観光、温泉などなど、様々あるインターネットホームページの総合リンクサイトを作り上げる。
つまり、マックスパワーの総合サイトを見れば、見たい情報がすぐに見つかるところだ。

 インターネット検索をするのは、結構難しい。ほんとに見たいものを出すのは困難なことありませんか。私はものすごくヘタ。こんなサイトがあると便利かな。単純に思った。

 ターゲットは、全国いや世界中、これがインターネットのメリットですよね。
 さあ、これからどんな展開になることでしょう。


島根県発信中!!

 坂井さん、面白いことを言った。

 島根県はラストチャンスですよ。

 どういうことですか?

 映画は白い船から始まり、砂時計・うん何?・ばたでんと続く。TVドラマには、砂時計もあったし、島根の弁護士もあった。先日、直木賞作家村松具視氏の新作は、松江市に実在した天丼屋さんの話だとか。極めつけは、NHK朝の連ドラ「だんだん」、出雲弁ですよ。

 石見銀山に出雲大社の大遷宮、話題に事欠かない。

 こんなにマスメディアに登場する県は、有名知事の露出度が高い宮崎県以外にはないだろう。
 めったとないチャンスです。この機をとらえて、島根をまるごと発信のラストチャンスです。

 そういわれてみれば、確かに。納得だ。
 この話、なんだかうきうきしてきませんか。

 マックスパワーのインターネットサイト、一度のぞいてみませんか?

 2008(平成20)年5月19日取材

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