よしと と ひうた LIVE PAPER STORY(松江市)【#連載95】

絵本作家よしと と シンガーソングライターひうた による 絵本と音楽のコラボレーションライヴ。なんとも、かわった活動をしている二人に、お話を聞いた。
よしと と ひうた LIVE PAPER STORY(松江市)【#連載95】 

今回の元気人

LIVE PAPER STORY
よしと と ひうた さん

よしと (原田泰人:写真右)・絵本作家
ひうた(持田陽平:写真左)・シンガーソングライター
松江市在住
TEL 090-9502-1223
(持田陽平・ひうた)
メール
kanakano322830【@】s7.dion.ne.jp
(注意)メール送信時には、
【@】の部分を半角@に変更して下さい。
ホームページ
よしと  http://cherico3.blog82.fc2.com
ひうた  http://www.ab.auone-net.Jp/~hiuta/

新感覚紙芝居

 ホームページで、ライヴの様子を見せてもらった。よしとさんの紙芝居が上演され、その横で、ひうたさんが、ギターとハーモニカで演奏している。会場はどこかはわからないが、ちいさな子供たちが、乗り出して楽しそうに見ているようすが、ほほえましい。

 2005年の夏、よしとは個展を開催することになった。ただ、見てもらうだけではつまらないと、何か面白い企画はないものかと考えた。そこで、ひうたに参加してもらって、一緒に即興ライヴをやろう。これが、始まりだった。

 もちろん、1回だけのイベントのつもりだった。しかし、声がかかった。面白かったから、やってくれないか。それから、4年。今では、県内はもちろん、県外も含め、年間100本のライヴを行っている。

 ちょうど、そのころ二人は、自分の作品つくりや方向性に迷っていた。
一人で作品を作り出すことは、孤独で地味な作業だ。これで、いいのだろうか、いつも不安がよぎっていた。
そんなときに、出会った二人。お互いの作品について、語り合い、同じ方向を向いて、歩んでいく仲間に出会ったことは、大きな支えとなった。

 最初の1年は、ぽつぽつのライヴの依頼だったが、そのうちクチコミでだんだん依頼が増えるようになってきた。2月には九州へ公演に行くそうだ。

よしと と ひうた LIVE PAPER STORY(松江市)【#連載95】

公演中の模様。

ひうた持田陽平(1977年3月生まれ 32歳)大根島出身

 どうして、ひうたなの? 陽平の陽と詩をあわせて、陽詩(ひうた)とつけた。だれも、ひうたと読めなかった。hiutaにかえた。よしととコラボするときは、ひらがなにしたという。

 小学校のころ、音楽は嫌いだった。人前でうたうなんてとってもできなかった。京都の大学に進学して、20歳バンド活動に目覚めた。ロックバンドを5人で結成し、ギターを担当し、ライブハウスで演奏活動をしていた。
  音楽を作ることに、とっても魅力を感じた。5人はそれぞれ作曲していたので、実際にライヴで自分の曲を演奏することは、少なかった。しかし、自分の曲を演奏することは、感動だった。
大学卒業がバンド活動卒業になった。5人は、それぞれに、就職し音楽から離れていった。
青春の終わりという感じですね。

 大根島に帰郷し、印刷業に就職したが、1年半でやめた。
父親から、一緒に建設業をやってみないかと、言われた。父は設計士、勤めていた建設会社に就職した。まったくの異業種、何もわからないまま、5年間働いた。

 ひうたは、父を尊敬していると言葉にする。父の背中を見て育った。父のような大人になろうと、子供ごころに想っていた。いまどきそんなにいないでしょう?こんな言葉を口にする若者は!!

 とにかく、5年はやってみようと決めていた。しかし、何か違う。自分のやりたいこと、やるべきことは、別にあると思えてならなかった。5年後、ゼロに戻って、自分のやりたい音楽の道に進もうと決意した。

 社会人2年目で結婚した。音楽の道を決意したとき、二人の子供がいた。
自分の子供に、父はやりたいことを見つけ、がんばって、楽しんでいる姿を見せて生きたいとの思いがあった。行動で子供たちに見せたいと思った。 自分の父を尊敬していると話した言葉のとおりの姿だなあ、なんだか感動してしまった。
しかし、現実は厳しいものだ。アルバイトの日々が続いた。アルバイト時々ライヴ、アコーステックギターに持ち替えて。嫁はなんと想っていたのだろうか?
 

よしと と ひうた LIVE PAPER STORY(松江市)【#連載95】

よしと 原田泰人(1981年11月生まれ 28歳 松江市出身)

 原田泰人 これで『よしと』と読む。
  子供のころから、絵を書くことが好きだった。岡山のデザイン学校に進学した。アート・イラストなどを描いていた。もらった名刺は、きれいな色のアート作品が印刷してある。絵本作家・紙芝居師と書いてあった。

 卒業後は、松江に帰りひたすらアート作品制作に励んだ。
なぜ、松江に帰ったのか? 皆さんにそういわれるが、都会に出てデザイン会社に就職しようという気はまったくなかった。19歳から個展を開いての、作品発表をしている。

 26歳、結婚するとき、やはりちゃんと就職しなくてはと考えた。入社1週間でやめた。
週3日牛乳配達のアルバイト、後はずっと絵を描いていた。
ある日、嫁が言った。好きなこと・楽しいことをやればいいじゃない。アルバイトもやめた。
すると、仕事が舞い込んできた。よく考えたら、アルバイトに時間をとられて、仕事を断っていたことに気がついた。

 このころから、アート作品とともに、絵本の製作を始めた。
絵本は、キャラクターやストーリーといった、さまざまな広がりがあることに、面白みを感じた。
当初、1年間はストーリー作家との共同作品だったが、ストーリーも含め、自分で製作するようになった。

 結婚当初、ちゃんと就職しなさいといっていた両親は、今では応援者になってくれている。もちろん、最大の応援者は嫁ですが。

 こんなころ、よしと と ひうた は出会った。

よしと と ひうた LIVE PAPER STORY(松江市)【#連載95】

よしと と ひうた LIVE PAPER STORY(松江市)【#連載95】

よしと と ひうた

  よしと 28歳 髪を短く刈り上げて、学生ですといっても通用しそうな童顔、いただいたパンフレットの絵は、明るい濁りのない色がとってもきれいで、楽しい絵が書いてある。きっと、明るく素直な人なのだろうと思える。 プロフィールには、お店の看板やデザインの製作、絵本の出版、個展、アーテイストとの競演などが書いてある。

 ひうた 32歳   表が黒・裏がグレーのバンダナのような形の綿のスカーフを首に巻いている。銀色の変わったデザインの大きなボタンで留めてある。なにー、おしゃれだなあ。聞いてみると、友人の手作りだ。、グリーンのパンツにこげ茶のジャケット、ジャケットのボタンもこっている。長い手足によく似合っている。

大きな目でまっすぐ見つめて話をする。気持ちを言葉にすることがうまい。話をしていて、とっても聞きやすい。賢いのだろうなあ、そう思わせる。ギターとブルースハープの弾き語りが基本スタイル。 LIVE PAPER STORY では、ギターのほかさまざまな民族楽器を使用しています と プロフィールに書いてある。

 さて、この紙芝居どんな作品かと聞いてみると、イベントにあわせて作品をつくっている。
例えば、人権イベントに呼ばれた。人権? いったいどんな作品かといえば、野菜・人・動物・河童などなどいろいろ登場し、もめ事がたくさんおきるが、みんな最後には仲直り、そんなストーリーを描いた。なるほどね!!

クリスマスイベントにはクリスマスの作品と、毎回イベントの打ち合わせをして作品を作っていく。よしとの紙芝居にあわせる、ひうたの音楽、ストーリー展開にあわせて生音で作っていく。コンピューターを使えば、かぜの音も動物の鳴き声も、何でも簡単に作れる。しかし、ギターやハーモニカ、民族楽器などにこだわっている。本人曰く、なかなか表現する、アイデアが浮かばなくて大変なんです。
やはり、生音が一番ですよね。

最近は、県外も含め各地に活動の場を広げている。
子供たちの反応に、県民性はあるのか興味があった。
島根の田舎も東京の子供も、さほど反応に違いはないそうだ。
みんな、楽しく盛り上げっているらしい。

面白い話があった。よしとが作品を作るとき、ついつい力がはいり、ストーリーも絵も複雑になっていく。いい作品ができたと上演すると、いがいと受けなかったりする。
また、こんな、シンプルな作品、どうかなあーと想っていると、大うけ。
子供の反応は、単純明快。シンプル イズ ベスト。だそうだ。

こんなとき、ひうたはよしとに、アドバイスをする。やはり、サラリーマン6年と1週間の差でしょうかね。おもに、営業や出演の依頼、打ち合わせはひうたが担当している。
よしとは、空いている時間は、ひたすら絵を描いている。

違うジャンルながら、同じ価値観を持った二人がパートナーとして、一緒に活動をしている。
しかも、好きなこと・やりたいことでね、うらやましいですね。

これからの活動は?と聞くと、この紙芝居で世界を目指したい。即答でした。
平成22年は、とにかく、かばんに紙芝居を入れて、ギターを抱えて飛び出したい。

この二人、結婚しており、ひうたは3人の子供がいる。
嫁さん、偉いね。
嫁さんにあってみたいわ。きっと、素敵な女性なのでしょうね。
プライベートでもお仕事でも、よいパートナーに出会って、自由にのびのび生きている。
そんな、若者にあって元気をもらいました。
 

よしと の 個展

絵本作家よしとの原画展「もぐもぐの森」2月17日から28日まで。

境港キタローロードから徒歩1分 「一月と六月」というカフェ・ギャラリー(0859-44-1630、定休日は 月曜・火曜(祝日開店)

2月21日(日)13時から よしととひうたの紙芝居ライヴを上演します。
ご家族でぜひご参加ください。

今回掲載の元気人データ

名称 LIVE PAPER STORY
よしと と ひうた
所在地 島根県松江市
氏名 よしと (原田泰人)・絵本作家
ひうた(持田陽平)・シンガーソングライター
業務 新感覚紙芝居(LIVE PAPER STORY)
連絡 TEL 090-9502-1223
持田陽平(ひうた) 
メール kanakano322830【@】s7.dion.ne.jp
(注意)メール送信時には、
【@】の部分を半角@に変更して下さい。
ホームページ よしと
  http://cherico3.blog82.fc2.com

ひうた
  http://www.ab.auone-net.Jp/~hiuta/

 

2010年1月20日取材

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