笹田 卓(ささだ たく)さん【連載#41】

地元の特長を活かし、活性化に貢献している“海の男”石見マリンスクール代表

笹田 卓さん

【今回の元気人】 石見マリンスクール代表、笹田 卓さん。本業は漁師です。地元の海に潜ってサザエ、アワビの漁をしています。

夏と言えば海!!海といえば浜田!!

そんな連想をされるくらい、浜田市は海のイメージが強い地域です。そんな地元の特長を活かし、地域の活性化に貢献しているマリンスクール・インストラクター&ライフセーバーの笹田 卓さんにお話を伺いました。

(取材・文章 佐古 有紀子)

プロフィール

  • 浜田ライフセービングクラブ 副代表
  • JLA公認ベーシックサーフライフセーバー
  • WRMA公認PWCレスキュ― マスターレスキュードライバー
  • WRMA公認PWCレスキュー マスターレスキュアー
  • 海上保安庁公認海上安全指導員
  • はまだ漁業協同組合 組合員
  • 石見マリンスクールH.P. http://www.kkisp.jp/

マリンスクールを始めたきっかけは?

お仕事中の笹田さん。女の子たちはキャーキャー

 卓さんが趣味でやっていたマリンスポーツを、大学を卒業後、沖縄でインストラクターをしていたのをきっかけに、地元浜田でも出来ないかと思い、浜田市市長へ嘆願書を提出したところ、市長から、「是非、帰って来てやって欲しい」との要請を受け、2000年に戻ってきました。

 が、田舎の封鎖的な考えから周囲の反対も多く、なかなかスクールを開くことができませんでした。ようやく2002年に開校、2003年からは石見海浜公園で開校。今年で3年目になります。

苦労する(した)事などはないですか?

 特にないです。好きなことなので特に苦労とは思わないが、開校に至るまでに悔しい思いはしました。

 思ったことを実行してみる!! 熱意が市長に伝わったのでしょうね 悔しい思いもされたものの、話しぶりは 活き活きしていまいた。

 

浜田の魅力と言えば?

バナナボートはこんな小さな子供でも大丈夫!

バナナボートはこんな小さな子供でも大丈夫!

 とにかく自然がいっぱいで、海の水質は沖縄と比べてもさほど変わりません。

 沖縄は浅瀬が多くサンゴが見える。浜田は水深が深く底が砂。それだけの違いのようです。十分自慢できますね!

今後の予定は?

 ライフセーバーの大会として第一回ライフセービング・チャンピオンシップスinしまねが9月17・18・19日 石見海浜公園にて開催されます。大きな大会なので他県のライフセーバーがたくさん集まります。みなさんの活躍ぶりをぜひ見に来てください。

 このような企画が島根で開催されるというのも 笹田さんの情熱から来たものだと思います。

石見マリンスクールのアピールとして?

愛知からの常連さんはもう慣れたもの

愛知からの常連さんはもう慣れたもの とにかく自然がいっぱいで、海の水質は沖縄と比べてもさほど変わりません。

 石見マリンスクールに所属する20名近いインストラクターのうち半数が(秋にはほぼ全員になる予定)ライフセーバーの資格を持っていて、全国的にもマリンスクールとライフセーバーを両立しているところは珍しく、海水浴客などの緊急の事態に即座に対応できる為、マリンスポーツ協会も注目し、推進しています。

最後に

 いろんな苦難を乗り越え開校したスクールもマリンスポーツを楽しむ人の増加に伴い、ようやく軌道に乗ってきました。開校当時からの常連さんは愛知県から毎年訪れマリンスポーツを楽しんでいきます。

 取材中もお客さんの申し込みは途切れることなく、受付の恭子さん(代表の奥様)も忙しく対応されていました。大阪出身の恭子さんにとって、浜田は買い物などの不便はあるものの、海あり、山ありで、子供にとっては申し分ない環境で3人の子供さん達も伸び伸びと育っています。

 ちなみに海の大好きな夫婦らしく、3人の子供達の名前も、海(かい)くん、美海(みなみ)ちゃん、海風(しせ)くんと全員“海”の字が付いています。

2005年8月取材