いづも屋 モロヘイヤ直売センター【連載#33】

農業で日本を元気に!!小さな粒が健康の元

今回の元気企業 いづも屋のモロヘイヤ製品

今回の元気企業 いづも屋のモロヘイヤ製品

健康と環境。今、最も世間の人達が気にしているキーワード。この二つのキーワードと密接な関係にある農業を、新しい観点から切り開き、まじめに取り組んでいる会社が出雲にある。「いづも屋 モロヘイヤ直売センター」がそれだ。

出雲の地で、出雲の空気の中、出雲の水を使って育てたモロヘイヤを粒状の健康食品に加工し、「日本の元気の源」として販売している「元気の源製造企業」だ。 

(取材・文章 多々納)

 

この小さな粒の中にモロヘイヤの栄養素がびっしり詰まっている。

この小さな粒の中にモロヘイヤの栄養素がびっしり詰まっている。

緑色の小さな粒。このちいさな粒で「日本を元気に!」と提唱しているのが、「株式会社いづも屋 モロヘイヤ直売センター」馬庭崇一郎社長。自社で無農薬栽培したモロヘイヤを粉末にして、それをそのまま粒状に加工しているので当然の事ながらモロヘイヤ100%。その人気は全国に拡がっている。

モロヘイヤ錠剤の販売を開始したのが平成6年。当時はJAいずもなどと協力してモロヘイヤ栽培が盛んになった。しかし現実は思うようにいかず、“生野菜”のモロヘイヤはでは販売量にも限界があった。そして、暗中模索の結果「粒状の健康食品」に辿りついた。

当時、加工作業を大阪の会社に委託していたこともあり、島根と関西圏で販売を開始。少しずつではあったが、売上は着実に伸びていった。食材としてのモロヘイヤのブームは終わったものの、その栄養価に対しての評価は高かった。お手軽な粒状になったことで、その栄養を摂り易くなったこともあり、クチコミでその評判も拡がったのだ。

社屋は出雲平野の中央、電鉄川跡駅の横にある。

社屋は出雲平野の中央、電鉄川跡駅の横にある。

ある健康雑誌での“モロヘイヤ特集”がきっかけで、その人気は一気に日本全国へと飛び火。特に繊維質が高いこともあり、“お通じ”に悩む女性からの支持が高い。 「全国のさまざまな世代の女性から、便秘が改善されたという喜びの声を頂いています。」と馬庭社長。

島根県からは“エコファーマー”の認定も受けた。これは、「いづも屋」が取り組んできた、無農薬・無化学肥料農業が認められたことで、「環境に配慮した持続可能な農業生産者」という、言わば“お墨付き”である。そしてその“モロヘイヤ”は「島根県エコロジー農産物」として推奨されている。

馬庭社長自らトラクターに乗り農作業をしている。

馬庭社長自らトラクターに乗り農作業をしている。

社屋は一畑電鉄川跡駅のすぐ隣り。モロヘイヤ畑はそこから西へ約1㌔のところに広がる。6haの畑では、(4~)5月に苗を付け、7月中頃から収穫に入る。収穫にはお茶の摘み取り機を使っている。この方法も、全国的には珍しく、農機メーカーが視察に来るほど。1本の苗から5回は採れるという収穫量は約100t。「苗付けから収穫まで、全て社員が責任をもってやっております。」社長自らがトラクターに乗って、作業を行っている。

現在「いづも屋」では、モロヘイヤ関連の新製品の他、新たな食材への挑戦もしている。 「農業にこだわりたい。栄養素だけを抽出するサプリメントではなく、その食材の味、香りなど、その素材を活かした食品を作っていきたいですね。」 と話す馬庭社長。 これからも出雲の食材で、もっともっと日本を元気にして欲しい。

モロヘイヤとは???

モロヘイヤは、エジプトでは5千年の歴史をもつ食材。代表的な料理は「モロヘイヤスープ」。日本へ本格的に入ってきたのが 1984 年ごろ。ホウレン草より高い栄養価であることが分かり、人気食材のひとつとなった。食物繊維を筆頭に、カロテン、カルシウムの数値も高い。ビタミン群は軒並み高く、栄養の宝庫である。おひたし、卵とじ、サラダなどで美味しくいただける。

今回掲載した企業 データ

社名
いづも屋
モロヘイヤ直売センター
住所
〒693-0014
島根県出雲市武志町755-1
フリー
ダイヤル
0120-783-11
TEL
0853-23-7501
FAX
0853-23-7511
メール
molomolo@icv.ne.jp
URL

http://www.rakuten.ne.jp
/gold/molokheiya/

 

 

 

 

 

 

 

2005年5月取材