歌手・六子(ロコ)さん(島根県松江市)【#連載68】

松江市を中心にライヴ活動中、2枚目のCD全国発売を2月に控え、忙しい毎日を送る六子さんに、歌への思いを聞きました。

(取材・文章 tm-21.com)
(写真・音源提供:
株式会社ミュージア

島根県のうた「だんだん」

六子(ロコ・LOCO)さん 

【今回の元気人】
歌手:LOCO(ロコ)さん
本名:土江六子(つちえむつこ)さん(松江市出身)
連絡先:株式会社ミュージア
島根県松江市矢田町136-7
TEL 0852-24-9987
FAX 0852-31-2062
URL http://www.musia.net/

2003年、NHKお~いにっぽん島根県のうた「だんだん」、TVで古川誠さんの島根の自然を切り取った写真とともに「だんだん だんだん」と流れていた歌声、覚えてますか?

この歌声、当時高校卒業したばかりの六子さんだった。
中学生の頃、同級生とバンドを組んで、松江で路上ライヴに励んでいた。つけたバンド名「ロッカ」。
ちなみに、ロッカは、たまたま見ていた漫画に出てくる犬(六華・ロッカ)からとったというから、笑ってしまった。

路上ライブと中学生の本分勉学との両立に励み?・・・、NHKから声がかかった。
「テルサライヴに出てみない?」
それ以来、NHKの方とは仲良くなった。
「お~いにっぽん 島根のうた、オーデイションに出てみない?」
数百組の中から、優勝を勝ち取った。
審査委員長は、作詞家 秋元 康氏 、ロッカの歌声が「だんだん だんだん」と流れることとなった。

この頃、高校卒業し山口県の短大へ進学し、松江を離れていた六子さん、毎日NHKで歌声が流れていることを知らなかったらしい。
たまたま帰省し、コンビニで「だんだんの人ですよね」と声をかけられ、「ち・ち・ちがいます」
逃げかえったという。

この曲、はじめは自分達のイメージではなかったという。
しかし、今では自分にとって、大切な自分の基盤になる曲、大事に歌っていると言った。

LOCO誕生

LOCO

2月14日に2枚目のCD全国発売が決定

本名 土江六子(つちえむつこ)、決して6人兄弟ではない。
兄と弟の真ん中、両親に連れられて、ものごころつく頃には、カラオケで「別離」「夢の中へ」などと歌っていた、歌好き一家に育った。

お兄ちゃんと弟が路上ライヴを始め、「遊吟」としてデビューした。
この「遊吟」、2006年インディーズデビューし、いまや「松江路上ライヴの星」。
お兄ちゃん達のレコーデイングを見に行った。
「歌ってみない?」声をかけられた。
5年間一緒にいたロッカの相方、就職のため東京へ行ってしまった。
LOCO(ロコ)が誕生した。 2006年3月のこと。

デビューアルバム「夏秋冬春」
等身大の女の子、一年間の恋模様を、詩に書き上げた。
曲が先に出来上がり、聴いていると自分は無になって、言葉が指先から出てくると言った。

小柄で華奢な女の子、幼くも見える。
出てくる言葉は、気負いが無くごく自然、どきっとするほど大人っぽい表情にもなる。
六子さんの表情は千変万化、とってもキラキラしている。
歌に自分を投影していく、そんな作業の中で、様々な表情が出てくるのだろう。


2枚目のマキシシングル「祈り」 (※ページ最下段で試聴できます。)
2月14日発売「祈り」 3曲入り 税込み1000円
このアルバムのテーマは 「愛」
曲はすべて作曲家 母里由美子さんの作品。(作詞は1.母里/2.六子/3.石原美和)
母里さんは、六子さんの先生であり、親友、時には姉・母のような存在だと言う。
「ライヴステージでも、いつも一緒、そばにいてくれると安心なんです。」

はじめは、セカンドシングルを中国地方発売の予定が、急遽全国発売と決まった。
「今でも信じられない、まだ1枚目のCD出してから1年もたってないんですよ」
子供の頃から、歌手になる夢を追い続け、夢をつかもうとしている。

努力していることはと聞くと、
歌やギターの勉強、そして、人として自分を磨くこと、いつも恋する心を持っていたいと言う。
「さ・よ・な・ら」の一言を歌うために、表現を試行錯誤しながらトレーニングをするという。
プロフエッショナルとは、厳しいものだ。
明るく、さらりと話す六子さんに、気負いや力みは感じられない。
今回のセカンドCD発売にあわせ、LOCOから六子と漢字に変えた。

山陰松江

2nd Maxi Single「祈り」のjジャケット

2nd Maxi Single「祈り」のCDジャケット

山陰松江が大好き。離れたくは無いという。
22歳若いのにどうしてと思う。

2006年12月東京代々木公園で路上ライヴをやった。
代々木公園は路上ライヴのメッカ、歌あり漫才あり大道芸と様々な路上ライヴが繰り広げられている。
どうしようどうしようと思いながら、歌い始めると100人ほどの人が集まって聴いてくれた。
東京・すごいところ 刺激的だった。

「私は松江が好き。山陰と聞くと、ぞくっとしますよ。」
松江を拠点に、あちこち行って活動できるといいな。
自分の思い、やりたいこと、なんでもはっきり即座にかえってくる。

すこしハスキーな声、ずっとコンプレックスだった。
洋楽・黒人の女性歌手の歌声を聴いて、コンプレックスを解消した。
これでいいんだ。
いろんなジャンルの曲を聴いている。

誰が好きと聞くと、考え込んでいた。
aiko」「浜田真理子さん」と答えた。
22歳にしては?・・・・・ と思った。
六子さんの少しハスキーな歌声、癒し系だ。
ファンの年齢層も少し高いそうだ。20代後半から40代の方が多いという。

これから、キャンペーンが始まるそうだ。
「体力つけないといけません、がんばります。」

みなさん、「六子(ロコ)」おぼえてもらえましたか?
山陰松江が大好きな22歳のお嬢さん
大きな夢をもって、羽ばたこうとしている、ぜひ応援してあげてくださいね。

平成19年1月17日取材