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アイ・ねっと株式会社【連載#35】

『雲州 わがとこテレビ』の開局に奮戦努力してきたCATV総合コンサルタント

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今回の元気企業】ひらたCATV株式会社本社

【今回の元気企業】ひらたCATV株式会社本社

木綿街道、平田まつりや一式飾り、弁慶伝説など全国的に知られる歴史資源をもつ、旧平田市。テレビ・チャンネルが少なかった地域の茶の間に革命が起きました。世界のニュースが即座に入り、地域に住む人に新たなコミュニティーが生まれました。

旧 平田市をカバーするケーブルテレビ( CATV )、あなたがつなげるみんなのひらた『雲州 わがとこテレビ』が7月1日、待望の本放送を開始しました。

今回ご紹介する元気人は、この『雲州 わがとこテレビ』の開局に夢を賭け、幾多の困難を乗り越え奮戦努力してきた CATV 総合コンサルタント『アイ・ねっと株式会社』代表取締役、『ひらたCATV株式会社』取締役の石原俊太郎さんです。

(取材・文章 加藤)

起業する前はどのようなことをされていましたか?

CATV 総合コンサルタント『アイ・ねっと株式会社』代表取締役、
『ひらたCATV株式会社』取締役の石原俊太郎さん

http://www.eye-net.co.jp/

高校時代の柔道部ではインターハイ出場で好成績を修め、大学時代は当時、一番練習の厳しい大学のラグビー部で鍛えたという、体育会系の石原さん。

大学卒業後、東京で銀行系の経営コンサルティング会社に5年間在籍し、主な案件先として日本道路公団、ハウステンボス、JR北海道、日清製粉、日東紡などで、事業開発計画、組織、給料体系、市場調査、経営戦略などを担当し、3ヶ月連続睡眠3時間の個人記録もこの時に達成したとか。さすがにこの時は体調を崩したそうです。

帰郷後、家業である運送業に8年間従事。それまでのスーツ姿から一転して、作業服を着て真っ黒になりながら家業の経営改善・発展に尽力。不況の中、新規分野を開拓し、安定稼動する体制構築に努力してきたそうです。今の厳しい交渉力は、この時に身についたもので、良い経験をしたと振り返る。

起業したきっかけ・・・「起業は機運」

「ひととおり家業はやってみたので、そろそろ自分のやりたいことをと思って起業しました。それと、よい仲間達に恵まれたことでしょうか。それまでにもチャンスは何度かありましたが、出ては消え出ては消えの繰り返しでした。」

自分の力なんて、たかが知れている。「流れに乗る」ということが大切で、その流れを作り出す努力も人並み以上に必要で、地道さを最後まで忘れてはいけない!

 「起業は機運」というものがもっとも大切だと石原さん。

この地こそ、もっと恩恵を受けてもいいはずだ!

アイ・ねっと株式会社

アイ・ねっと株式会社の仕事内容は簡単に言うとCATVソリューション。 プロジェクトそのものの総合コンサルタント支援をもっとも得意とし、地域の情報化計画の企画から、情報基盤の調査・設計・監理、番組や CM 制作企画に至るまで総合的にプロデュースします。

地域には働きながらの消防活動や年間数回の草刈、下水の清掃といった多くの自治活動があります。都会では行政サービスとして行われるものです。

また、跡継ぎは代々伝わる墓や土地を守っていかなければなりません。山があれば、雑木林にならないように枝打ちをし、田んぼがあれば、兼業で米作りをします。一年使わないと元の田んぼに戻すまでに3年はかかると言います。

全国的に地方の過疎化が進むなか、石原さんの住む平田地域も過疎化は深刻な問題。若者の流失を防ぎ、お嫁さんを迎えようとすると、道路をつけ、下水道や情報基盤の整備などに多額のお金が必要で本当に難しい問題です。

自治活動のなおらいの席などで地域の皆さんと、こうした諦めともいえる話題で議論するなか、石原さんは、「この地こそ、もっと恩恵を受けてもいいはずだ!」との気持ちを強くしたそうです。

「アイ・ねっと」設立

インターネットが数年前から流行るなか、操作の煩雑性とそのジャンキーな世界に辟易していた石原さんは、地域に密着した情報化とは『通信』よりむしろ『放送』と、かねてより考えていたそうです。

地域密着型であるCATVが個々に存在しているが、なんとかCNNのように広域ネットワーク化できないものか。 住民コストの低減と各事業者の収益性向上を両立し、コンテンツのレベルアップを図るには広域ネットワーク化が重要で、その仲介役として、設計はもちろん、制作から加入営業に至るまで総合的にお手伝いできる「CATV総合コンサル」が必要とされているはずだ!

そう感じた石原さんは、志を同じくするJC仲間とともに、起業準備を開始。様々な方の助力も受けながら、アイ・ねっとを設立しました。

地域への思い・・・

CATV事業支援は、その地域地域に対する「思い」がないとできません。石原さんが地域とより深く関わるようになったのは、6年前の(社)平田青年会議所への入会が縁でした。

JC活動で市役所のいろいろな方々と懇意になり、まちづくりについても、お互い本音で語り合いながら、様々な地域興しのイベントも積極的に開催。 ミッキーパラパラで話題となり過去最大動員を達成した平田まつり、著名人を招いての講演会やイベント。どれも非常に思い出深いものばかりだそうです。

こうしたなか、ふとしたきっかけで、地域情報化の有り方とCATV事業化が話題になり、白熱した議論が展開。助役の「おまえ、やってみるか?」の一言が引き金となり、地域情報化計画とCATV事業基本構想を引き受けることに。

わずか4ヶ月で82%の史上最速加入率達成!

早速、T氏とタッグを組み、CATV早期実現に向けて入念なシナリオ展開を検討。一方でJC仲間と相談して法人準備会を発足。驚異のスピードで平田市政初の第三セクター「ひらたCATV株式会社」を設立。株主平均39歳!11人の侍が相集い、力を合わせ、英知と勇気と情熱を持って「明るい豊かな社会」の実現に向けて「ひらたCATV事業」がスタートしました。

事業の成否を握るCATV加入者促進には官民一体となった取り組みを展開、各自治会長さんをはじめとする市民皆様の協力により、説明会開始からわずか4ヶ月で加入率82%という本邦史上最速の加入率を達成した。

旧平田市は、4割がテレビが映りにくい難視聴地域という特殊な事情に加え、有線放送の老朽化で更新時期にさしかかり、また2011年にはテレビ放送の地上波デジタル化という大きな時代の転換期も控えていました。 市民の声を代表した若手経営者の熱意を旧平田市に理解・協力してもらい、県、国の支援も受け、こうして7月1日CATVが開局しました。

CATV事業は大きなバクチでした

このCATV事業は大きなバクチでしたと石原さんはいう。もしかして、これまでに注ぎ込んだ数年の時間とお金と労力が実らない結末もありましたから、大きなバクチ。今思えば、本当によくやったなと、無我夢中の日々を振り返る。

「お酒は程々で、バクチはしません。強いて言うなら、仕事とJCでいつも博打しています。」という。不安な中にも、じっと時を待ち、念入りな段取りを積み重ね、帰ってきたリターンが読み通りだったときは何事にも変えがたい最高の気持ちですと、大きな事業を成し遂げた石原さんの顔は自信に満ちている。

ひらたCATVの今後の計画は

地域コミュニティーを大切にするCATVとして、早速、今秋には、「キッズスタジオ」の名前で子供さんにカメラを貸し出し、ノウハウを伝え、スタジオを使ってもらい取材を通して番組作りに参加する取り組みを考えているそうです。観るだけではなく、番組つくりに参加してもらい、多くの方々の笑顔を伝えて行けるような地域に根ざしたCATVを目指してゆきたいという。

また会社としては、社員の奥さんが「お宅の旦那さん、どちらにお勤め?」と聞かれ、「アイ・ねっとよ。」「ああ、アイ・ねっとね!」と、誰もが知る地元に根付いた企業にしたいと言う。 地域のためならどんなに大変でも汗をかいていこうと決意した石原さんの挑戦は、これからも続いてゆきます。

今回掲載した企業 データ

社名
アイ・ねっと
住所
松江市東朝日町460-10
TEL
0852-27-9991
資本金
1,400万円
従業員
5名
事業
内容

CATV事業周辺に派生する、調査・設計、コンサル、
番組制作、保守メンテ、営業サポート等の業務

事業推進の支援、経営戦略、事業計画

地域産業の振興、都市開発

URL
http://www.eye-net.co.jp/

 

 

 

 

 

 

 

2005年8月取材

20724
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