スプレータイプ塩ドレッシング開発 しお・エナジー(鳥取県米子市)【連載#54】
山陰初!斬新な液体塩調味料『スプレータイプ塩ドレッシング』が山陰から誕生!!
【今回の元気企業】
しお・エナジー
社長・尾島 秀昭
(おじま ひであき・米子市)さん
689-3513 鳥取県米子市岡成280
TEL(0859)27-1450
FAX(0859)27-1520
~海への熱い想いから日本海の自然塩を手作り~
今春、山陰初!斬新な液体塩調味料 『スプレータイプの食卓塩・塩ドレッシング・汐彩』が米子で誕生。ちょっとした話題になっている。
スイカに塩は、美味しさの定番だけど、塩が跳ねたりバラついたりでちょっと面倒…と思ったことはありませんか?
そんな悩みを解消するスプレータイプの斬新な液体塩調味料『塩ドレッシング』が誕生しました。
でも、この商品、便利で美味しいだけではないようです。
身体にも良くて、美容にも良いらしい…。
そんな美味しい話を、開発者でもある、しお・エナジーの尾島社長に聞きました。
(取材・文章 土山 博子)
海好きが高じて…趣味から始まった塩作り
『塩ドレッシング』を使って調理中。あっという間に美味しい一品
尾島社長がこだわりの塩作りを始めたのは今から5,6年前のこと。
「若いときから船をもっていて、週末はほとんど日本海の上でした。
でも、冬場になると海が荒れるので沖には出られない…。
その間何か面白い事はできないかなぁ…と思っていたら、テレビで沖縄の老人が流木を集めて手作りで塩を作っていたんです。
あっ、これだな!と思いました。
海で遊んでいる限りは、いずれ海に関係する仕事がしたいな、と考えていたので、まず、塩をつくって、それからにがりを出して…。
最初は鍋とやかんを使ってのまったくの手作りでした」
米子の繁華街・朝日町に行く時には、馴染みのお店に自分が作った塩を持参したという尾島社長。
趣味で作っていたこだわりの塩は、仲間内で次第に評判になっていく。
そして、食品会社の専務であった友人に製品化を薦められ、塩・にがり・にがり水を市内の旅館・ホテルで売り出した。
だが、皆生温泉の低迷もあって、思うようには売れない。
当時経営していた、塩とは無関係の本業の方にも力を入れなくてはならないため、塩作りは残念ながらここで断念することになった。
そして今年の春。
新たな商品『塩ドレッシング・汐彩(しおさい)』とともに、塩業界に帰ってきた尾島社長。海への熱い思い、夢、情熱は以前とまったく変わらない。
食卓に欠かせない塩…でも、塩っていったい何者?
斬新な新商品『塩ドレッシング汐彩』はストレートタイプとレモン風味タイプの2種類、ストレート・レモン風味ともそれぞれ580円(100ml)
伯方の塩、赤穂の塩…いろいろなブランドの塩をスーパーで見かけるが、この塩がどうやって作られているのか、知っている人はそう多くないのではないだろうか。
伯方の塩などの大手ブランド塩の多くは、再製塩と呼ばれるものである。
外国から岩塩を輸入して、それを日本の工場で加工する方法で作る。
山の奥の方に存在する海水湖の水が枯渇し、残った塩が長い長い年月を経て固まったもの…これが岩塩である。
だが、含まれていた有益なミネラル成分は長年風雨にさらされて、川から海に流れてしまうのだという。(ちなみに流される時のミネラル成分を含んだ川の水がミネラルウォーターだそうです。勉強になりますね~)
そんなわけで、岩塩から作る塩に比べて、海水から作る塩は圧倒的にミネラル成分が豊富だということになる。
そして、そのミネラルの中にはマグネシウム、塩化ナトリウム、カリウム、カルシウム等、様々な栄養素が含まれる。
必須ミネラルは身体の中で作られるものではない。それが野菜等からの摂取が期待できない現代、海水から作る塩は強い味方になりそうだ。
その上、栄養素一つ一つに違う旨味があり、それらが合わさる事で更に美味しさも増すのだという。
尾島社長が作る塩は、ご自身が組合員になっている米子・淀江漁協の生け簀に使われている海水を使う。
この海水は漁協の海底に打ち込んだパイプからポンプアップされたもの。
保健所の管理下で消毒・滅菌もされたこの純粋な日本海の海水を、社長の自宅に持ち帰り、釜でただひたすら煮詰めていく。
煎熬法と呼ばれるこの方法でできた塩の結晶をざるに移すと、その後2、3晩は雫がポトポトと下がる。
この下がってきた液体がにがり液である。
このにがりの塩分やにがさを調整し、『塩ドレッシング』ができるというわけだ。
ミネラル成分豊富な、正真正銘日本海のナチュラルな自然塩
酒の肴になる塩『山陰古代の塩』580円(200g)もちろんお料理にも
「戦後人々に塩分を取らせるために辛いだけの化学塩が作られました。でも、うちの塩は戦前の塩が統制されていない時代と同じ作り方で作っています。
昔は『塩を肴に酒を呑む』なんて言いましたが、まさしくそんな楽しみ方ができる、味がある塩になっています」
確かに辛いだけでは酒は呑めない。
酒呑みにもたまらない塩のようだ。
スプレータイプだからいろいろ使える…新しい塩のカタチ
これから販売検討中のお遊び塩『祝塩』結婚式などの祝いの席にいかが?受験生の縁起かつぎにも
尾島社長が、新たに開発した『塩ドレッシング・汐彩』は、日本初のスプレータイプ。
ちょっと味を濃くしたいな、という時におかずにかけると、素材の味自体が美味しくなる。
それと同時にミネラルを多量にとることができるので身体にも良い。
その上、塩分も低いというのが、尚うれしい。
普通の食卓塩は99パーセントが塩、それを『塩ドレッシング』は10パーセントに抑えている。
「普通の塩の10分の1、液体なので使用量も抑えられます。 塩分が気になるしょうゆは、少しかけたい時にもドボドボ…とでてしまいがちですが、スプレータイプならさっとひと吹き、しょうゆの3分の1の塩分に抑えられ、しかも使う量も少なくてすむ。でも、まんべんなくかかるので塩の味は十分に楽しめます。塩分を制限されている人にもぜひ使って欲しい商品です」
スプレータイプの『塩ドレッシング・汐彩』はストレートとレモン風味の二種類。今後、コラーゲン入りのものも出す予定だそうだ。
「自分で使ってみたら、天ぷらが劇的に美味しくなったんです。冷たいおにぎりや焼き魚、焼肉などにもいい。これをしばらく使っているとしょうゆが生臭くて使えなくなってくるんです。本当に素材の味がよくわかるようになりますよ」
モニターをしてもらっているご家庭では、子どもの朝ごはんにひと吹き。ふりかけ代わりにかけてみたら、白いごはんがすすむようになったという。
この中には二酸化塩素がはいっているので、殺菌能力もあるとのこと。昔から保存食に使われていた塩。刺身等の生ものやお弁当にも最適だ。
そして、こんな変わった使い方も…。
「殺菌力があるので、花粉症には点鼻薬のかわりにしてもいいんです。アトピーにもそのままつけてあげると効果的。 にがりが原料なので、便秘にも効きますよ。5,6滴水に溶かして飲むと効果があります」
できたてホヤホヤの新商品なので、販売展開はこれからが本番。
食品としてばかりではなく、コスメやダイエット等、美容方面にも使ってもらいたい。
只今ネット販売を検討中と同時に、販売店も募集中。
これから大ブームを巻き起こす予感の『塩ドレッシング・汐彩』。日本海の恵みを、あなたも味わってみませんか~?
お問合せ先
社名
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しお・エナジー |
代表
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尾島 秀昭 |
住所
電話
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689-3513 鳥取県米子市岡成280 |
というわけで、早速…いろんなものにシュッシュッしてみた
ストレートタイプとレモン風味タイプをいただいてきたので、早速試してみた。
まず、白ご飯。
う~ん、素材の味が引き立つとは聞いていたけれど、これは美味しい…。
旨味が引き出される感じです。…日本人に生れて良かった、と改めて実感。日本海に感謝。
冷蔵庫に鶏肉(モモ)があったので、レモン風味タイプを使って調理してみた。
フライパンで鶏肉を焼いて、火が通ったところにキザミねぎと『塩ドレッシング・汐彩』のレモン風味をシュッシュッ。
これまた美味。塩の甘みと旨味がお肉に絡んで絶妙です。調理も簡単だし。
食卓に出したら、ちょっと目を離したすきに、息子たちにあっという間に全部食べられていました…。
味見しかできなかった…。
シメサバとカツオのタタキにもかけてみた。
シュッとした瞬間に、生臭さがスッーと無くなります。
タタキに付け合せたさらしたまねぎにもかけてみたのですが、たまねぎの苦さ・辛さが和らいだ感じがしました。
タタキのパックにはいっていたレモンの輪切りにもシュッ。
レモンが甘くなりました。
シメサバにはレモン風味がオススメ。さわやかな味になります。
ぜひやってみたかったのが、トマトジュース。
私はトマトジュースに塩をふって飲むのが好きです。
なので、塩無添加のトマトジュースにレモンタイプをシュッしてみました。
期待を裏切らない味にニンマリ。
野菜ジュース等にもいいかも。
(平成18年8月取材)