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手打ちそば・うどん「かくれ庵」(島根県斐川町)【連載#53】

斐川平野の田んぼの中に、チョット変わった?手打ちそば・うどん屋さんが開店したと聞き、早速、出かけてみた。その名も「かくれ庵」、店を探し当てるだけでも一苦労でした。(笑)

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斐川平野の田んぼ中に、その名も「かくれ庵」?

手打ちそば・手打ちうどんの「かくれ庵」店主・飯塚 強さんと女将・節子さん夫婦 

【今回の元気企業】
手打ちそば・手打ちうどんの「かくれ庵」
店主・飯塚 強さんと節子さん夫妻
〒699-0555
島根県簸川郡斐川町大字坂田3287
TEL(0853)62-5128 

斐川町にこだわりのそば屋があると聞き、探しに出かけた。
が・・・・・「かくれ庵」という名前のとおり、場所がわからない。

前夜、NHKの土曜ドラマを見た。
仲代達也主演 斐川町が舞台、仲代達也の出雲弁に思わずにっこり。

青々とした田んぼの中に、ポツンポツンと農家が点在する。家の西と北は築地松が囲い、いつもの見慣れた風景がTVの画面をとうしてみると、なんとも美しい。

確かこのあたりにそば屋があると聞いていたので、テレビ画面をじっと見入っていた。

斐川平野にのびる農道をあちこち探し、ようやくそれらしい看板を見つけた。
周りを田んぼや畑に囲まれ、すぐそばに宍道湖の土手が見える。ごく普通の農家のたたずまいだ。

半信半疑でいくと発見!ありました!「かくれ庵」!

農道をうろうろ30分。
そばを食べるために、探して歩く、これも面白い体験だ。 

ここが、今年4月15日に開店したばかりの手打ちそば・手打ちうどんの「かくれ庵」。
早速、店主・飯塚 強さんとおかみさん節子さんご夫婦に「かくれ庵の開店秘話??」を突撃取材してみた。

(取材・文章 tm-21.com)

30年続いた建設業から夫婦二人三脚で転身

 斐川の農家は豪邸だ。広い敷地に母屋と離れ、納屋に庭と都会では考えられない広さだ。
離れを改造し、入り口に赤い暖簾がかかっていた。

かくれ庵全景
田んぼの中の農家のたたずまい (むかって右の離れがかくれ庵)  すぐ近くに宍道湖がある

 店主・飯塚強さんは、この春まで30年続いた土木業の二代目社長からの転身だ。
昨今の公共事業減少により、土木建築業の異業種参入が多く報道されている。下請け中小企業は厳しい現状に立たされている。

「昔は経営者も職人も、経験で仕事ができた、しかしこれからは、科学的な数字や計算・技術・資格が必要、斐川平野の農家が農閑期に土木作業に出るという、そんなやり方は通用しなくなってきた」と話してくれた。
積み重ねた経験は、学校で学んだ技術をも超える、そんな思いを抱いたが、これも時代の流れなのだろうか。

 飯塚さんは「手打ちそば屋」への転身を、「夫婦二人でこれからやっていくには、そば・うどんが良いと思った。そんな、軽い気持ちだよ」と笑って言った。

 二人で毎週夜行バスに乗り、兵庫県宝塚市の有名な製麺業者のもとへ修行に通った。そば打ち・うどん打ち・だし・つゆ・・・とすべて初めての勉強、夫婦二人三脚での出発だった。

おかみさんは、反対しなかったのかと聞くと、自分にできることをやるだけだと、豪快に笑った。
肝っ玉母さんという印象の節子さん、二人とも昭和23年生まれ、団塊の世代。
まったくの異業種参入、不安はあるだろうが、柔和な二人の笑顔には「ゆとり」が感じられ、ほっとくつろげる雰囲気を感じた。

まだ12時半なのに「本日売りきれの看板」  

やっと探しあてた「かくれ庵」

やっと探しあてた「かくれ庵」、だが無情にも「本日売りきれ」の手書き看板がかかっていた

 やっとたどり着いた「かくれ庵」、だが無情にも「本日売りきれ」の手書き看板がかかっていた。
おかみさんに尋ねると、「今日は午前中にお客が立て込んで、無くなってしまった。こんなこと、めったにないよ。」
まだ12時30分だった。

 何とか頼み込んだら、ご主人が急遽、そばを打ってくれることになった。

 座敷に座って眺めると、周りは田んぼと畑、遠くに山が見える、すぐ向こうには出雲空港が見えている。なんとも、のんびり癒される眺めだ。

こだわりの手打ち、試行錯誤の日々

手打ちうどん 手打ちそば

割子そば600円、ざるうどん500円。
釜あげうどん、釜あげそば(600円)などがある。

 厨房をのぞいた、ご主人は大汗をかきながらそばをうっていた。
そばは生き物、気温・湿度・時間で変わるという、日々修行の毎日、土木作業で鍛えた腕は、今麺棒を握る。

 ゆで方・だし・つゆ担当はおかみさん、昆布・かつお・いりこなど天然だしを使った、こだわりのつゆ、塩分控えめもおかみさんのこだわりだ。

 付け合せのてんぷらを揚げていた、ゴーヤ・さつまいも、どれも自宅の畑で取れた無農薬野菜、庭先の畑ではナスビ・オクラ・ピーマンが実をつけていた。

 待つこと30分、打ちたてのそばは香りが強い、つゆをつけずにいただくと、そばの香りとほんのり甘さが口に広がる。しっかりしたこしと歯ごたえ、ねぎと海苔、酸味の利いた紅葉おろしを添えたわりご3枚あっという間だった。

 隣でうどんを食べていた予約客、覗き込むと打って数時間寝かせた手打ちうどんは、つやつや・ぷりぷり 手打ちの技がひかっている。

 つゆはだしがよく効いたほんのり甘め、確かに塩分控えめでさっぱりしているが、だしがよく効いていて物足りなさはない。

 おかみさんこだわりのつゆ、つゆの味が気になるらしくお客に確かめる。 薬味も自宅でとれるからみ大根を使おうかな、てんぷら材料は何にしよう。これまた、試行錯誤の日々のようだ。
おかみさんのこだわりは「健康」だそうだ。

隠れているから「かくれ庵」  

座敷に座って眺めると、周りは田んぼと畑、遠くに山が見える。すぐ向こうには出雲空港が見えている。なんとも、のんびり癒される眺めだ。

座敷に座って眺めると、周りは田んぼと畑、遠くに山が見える。すぐ向こうには出雲空港が見えている。なんとも、のんびり癒される眺めだ。

「看板がないから探しましたよ。」と話すと、
「かくれ庵だから、かくれてるの。」とおかみさん、
「はあ・・・・?」
「チラシも作ったけれど、ちょっと近所に配って、あとはやめた。」

「あまりたくさんこられても、作れないからね。ぼちぼちでいいんです。」

口コミで広がっているらしい。
予約で出前もやっているが、探して遠くからやってくる客が増えてきたらしい。

これから秋になると、周りの田んぼは黄金色、どうぞ探していってください。

お店プロフィール

店名
手打ちそば・手打ちうどん かくれ庵
店主
飯塚 強、(妻)節子
創業
2006年4月15日
住所
699-0555 
簸川郡斐川町大字坂田3287
営業
時間
(昼)11:00-14:00
(夜)17:00-20:00
(定休日) 毎週木曜日
※ 予約をして出かけたほうが無難です。
電話

TEL 0853-62-5128

リンク 

ホームページ(http://kakurean.jp)

《宿泊体験》
しまね田舎ツーリズム(島根県庁)
しまね田舎ツーリズム(斐川町)
スローライフしまね

 

 

 

 

 

 

 

平成18年8月20日取材


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