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湯宿・草菴 内田洋平さん 奈緒子さん若夫婦(斐川町湯ノ川温泉)【#連載72】

簸川郡斐川町湯の川温泉、草菴(ソウアン)を訪ねた。
今年2月結婚したばかりの内田洋平さん・奈緒子さん若夫婦にお話を伺った。

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(取材・文章 tm-21.com)

湯の川温泉、草菴 内田洋平さん、奈緒子さん若夫婦 

【今回の元気企業】
湯宿・草菴/お食事処・すゞ奈
―雲出づる国 出雲・湯の川―
若夫婦
内田洋平さん、奈緒子さん

〒699-0501
島根県簸川郡斐川町大字学頭1491(湯の川温泉)
TEL.0853-72-0226
FAX.0853-72-9766
URL  http://www.yuyado-souan.jp/
ブログ  http://www.tmblog.jp/?id=1025
メール  お問い合せフォームメール

草菴ランチ

取材を口実に、ランチを予約して伺った。
湯の川温泉の真ん中あたりに「草菴」はある。小雨が降るお昼時、来待石の看板を目にして、駐車場へ入ると、ずらりと車が並んでいた、

高い竹垣に沿って歩くと、古い門構え。小道にはやはり来待石がしいてあった。黒い材木に映えるべんがら漆喰が、やさしい色合いの古民家が見えた。

入り口は、にじりぐちのような小さな入り口、黒い木戸には「本日は満席でございます」の張り紙があった。木戸を開けて入ると高い天井、太いハリが見事な古民家だった。
予約してきて良かった。早速、食事のテーブルについた。

ランチは、女性に人気だそうで、確かにさっぱりとした味付け、かごもりの中には、趣味のよい器にこじんまりと盛り付けされた、10品以上の見た目にも美しい品々。

ほんとにおいしゅうございました。
私が特にお勧めするのは「焼いたしゃけ」「あごのつみれのお吸い物」絶品でした。レンコン饅頭も美味しかった。
しゃけは、調理長秘伝のたれに漬け込んであるのですが、辛くなく、しゃけの香がちゃんと残っており、それでいて味はしっかりついている。もっと食べたい一品でした。

実は、私の友人からも、「草菴はいいよ、手ごろな値段で満足満足」と口コミ情報が入っていた。私も、他の知人に同じことを伝えるでしょうね。女性たちの口コミ情報はすごい伝達力を持っているのです。

築115年

草菴ランチ 10品以上の見た目にも美しい品々

草菴ランチ 10品以上の見た目にも美しい品々

このレストランの建物は、飛騨から移築した築115年を超える古民家だ。
1階はテーブル席と談話室・ロビー。テーブル席は吹き抜け、太いハリが見事だ。
2階席は小グループ向きの小部屋、板張りの和室もあった。

全部で12テーブル、週末は予約でほとんど満席というから、すごい人気が伺える。

テーブルや椅子などの調度品がなんとアンティークなのだ。19世紀のヨーロッパアンティーク家具、重厚な古民家と見事にマッチしている。

ランチをいただいた、テーブルと椅子、シンプルながら細かい彫刻が施され、小さな傷たちも味わいをかんじさせる。照明は暖かさを感じる電球色、間接照明があちこちにおかれた小物を浮かび上がらせる。

レトロな美しさと現代感覚の機能性がうまく調和している。

さりげなくおいてある小物達、ドアの取っ手ひとつもこだわりぬいた作品になっている。プラスチック製品は唯一「非常灯」「警報装置」こればかりは、どうしようも無かった。

「どなたがえらんだんですか」
「古民家については社長です。小物についてはすべて女将の趣味です。
毎日、その日の気分や季節に合わせてしつらえをかえています。」
趣味というには、すごいです。こだわりぬいた、心意気が伝わってきた。

談話室には、来待石で作った暖炉、暖炉に上には「棟方志功」の弁天様が微笑んでいる。
暖炉の横には、まん丸な「たどん」がきれいに盛り付けてある。

このような「こだわり」、私は好きですね。
社長のこだわりは、新たな古民家再生へとつながっていく。この話はまた後で。

 

内田洋平さん(S56年生れ)奈緒子さん(S57年生れ)

お食事処・すゞ奈の外観

お食事処・すゞ奈の外観
飛騨から移築した築115年を超える古民家

ランチサービスに忙しく働く二人、ランチタイムが終わった頃にお話を聞いた。

二人の出会いは、東京のホテル・旅館の専門学校、同期生だった。

奈緒子さんは、大学卒業後、旅館を継ぐため東京の専門学校で1年学び、学校の先生の経営する、ホテル・旅館のコンサルタント事務所で1年4ヶ月働いた。

洋平さんは、東京生まれの東京育ち、両親・兄弟共にホテルマンという一家に育った。そんな二人が、学校でであった。洋平さんは六本木ヒルズのホテルに就職し、フランス料理レストランで働いた。

今年2月二人は結婚し、湯の川温泉へ帰ってきた。
素朴な疑問、島根県はいかがですか?
相当な、カルチャーショックだったらしい。今も、高齢者の方の言葉はわかりにくい。

結婚、ご家族に反対されませんでしたか?
反対はあったらしい、「自分が決めたことですから」きっぱりとした答えだった。
もちろん、最終的にはご家族も喜んでくれたのだった。

東京人にとっては、「島根県はどこにあるのか良くわからない」これは本当のことらしい。石川県・福井県あたりだと思っていたようだ。

洋平さん、とってもイケメン、26歳とは思えない落ち着いた雰囲気、とてもしっかりした男性。おばさんはすっかりファンになった。

奈緒子さんは小柄で、幼く見えるかわいいお嬢さん。
奈緒子さんとであった頃、ホテルマン一家に育った洋平さんとは、考え方が違っていて驚いたという。

サラリーマンの家庭に育った洋平さん、かたや、経営者の一家に育った奈緒子さん、おのずと旅館・ホテルに対する見方考え方が違っていた。
この違いが、二人をひきつけたのかもしれない。

接客業にはなれている二人だが、まだまだこれから経営者としての勉強が始まる。社長のノウハウをすべて学んで、その上に自分のカラーを乗せていきたいと語る。

奈緒子さんに聞いた。これからの方向性はどう考えますか。
全国どこにも無いもの、無いサービス。オンリーワンを目指しています。

若い二人だが、答える言葉はすばやく、明確に答えてくれる。とってもしっかりして、さわやかな若夫婦だ。

一日中、一緒に仕事のことばかり、プライベートや息抜きは?
洋平さんは、「よく聞かれます。一日中一緒で同じ仕事、疲れないかと。でも、大好きな人と、一緒に同じ方向を向いていくことは、幸せでしょ。」ウラヤマシイ。

息抜きは、本日お仕事終了後、夜行バスに乗って、湯布院へ2泊3日の旅に出かける。
旅館や温泉は、お仕事の目で見てしまうでしょうねと笑った。
余談だが、入ってこられたお客様を見ると、同業者はすぐにわかるそうですよ。接客業をしている方には、独特の雰囲気があるのだそうだ。プロですね。

 

古民家の客室

お食事処・すゞ奈の内観

お食事処・すゞ奈の内観
レトロ調の落ち着いた雰囲気がうれしい

社長のこだわりの古民家、今度は島根県江津市浅利のかやぶき屋根の古民家を移築中だ。
100㎡の客室には、専用の半露天風呂がある広々客室が2部屋。お風呂は、来待石とレンガとそれぞれに特徴を出している。お湯は、もちろん源泉掛けながし、日本三美人の湯ですから。

工事中の古民家をのぞいてみた。かやぶきは内側から見ることが出来た。屋根はその上を銅板が覆っている。重厚な古材が新しい歴史を刻むことだろう。2008年9月1日オープン予定、すでに予約も入り始めているようだ。

社長と女将のこだわりは、これから内装へと、さてさてどんなことになっていくのか、楽しみだ。奈緒子さんも、図面を見てもさっぱりわからなくて、楽しみでもあり、怖いものがありますよと笑っていた。

「古民家離れの宿」、これは全国探しても、なかなかないものではないか。
確かにオンリーワンかも知れないだろう。
料金も高いだろうと、思うでしょう。確かに安くはございません。しかし、思ったほど高いものではない。

一泊二食付きの料金は29,000円から、夕食は4段階あるうちから選び、最高級の料理15,000円を選べば約40,000円になる。100㎡のお部屋でくつろいで、専用半露天風呂、なんだか安いと思いませんか。ちなみに15,000円のお料理、メインは山陰の魚介類などを炭火で焼いてサービスしてくれるそうですよ。
しかも、イケメン若旦那様がね。

 

情報発信

9月1日オープンを目指し移築工事中の古民家の客室

9月1日オープンを目指し移築工事中の古民家の客室

草菴のレストランの人気は、お話しましたね。
きのうも、広島・岡山からランチを食べに女性グループがやってきたそうだ。

女性たちは、ひとつのグループがやってきて気に入ると、それぞれが別のグループでやって来る。口コミ情報も強力だ。よって、とってもリピーターが多いのだ。
宿泊客はどうだろう。
東京・神奈川が多いそうだ。
草菴は個人客が多く、県外からとなると、出雲空港から近い草菴は地の利が良いといえる。

公共交通機関の少ない島根県、レンタカーかタクシーに頼るしかない。空港から近いことはとっても便利なことだろう。また、高速インターも近く、意外といいところなのかも知れない。

地元民はよさを案外知らないのかもね。

情報発信の最強はもちろん口コミ、これに勝るものは無い。
県外となると、インターネット、若い二人はこれからの時代は、インターネットははずせないという。

2人は忙しい合間を縫って、ブログを書いている。
今回の由布院への旅の様子も、ブログに載っていた。
沢山の方に読んでもらいたいと、毎日更新を目指している。

外に出ると、家族づれがお庭で写真を撮ってもらっていた。
雨にぬれたお庭、きれいでしたよ。やまぼうしが白い名残の花をさかせ、緑が目に鮮やかな自然の里山を切り取ったような庭は、これも社長のこだわりのお庭。

家族づれは「なんてきれいなんでしょう。癒されますね」

一度、草菴ランチを食べに行ってはいかがですか。イケメン若旦那様がスマートなサービスでもてなしてくれることだろう。

2008(平成20)年6月22日取材

21911
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