岡田和己(おかだ かずみ・松江市宍道町)さん【連載#54】
【今回の元気人】
岡田 和己(おかだ かずみ・宍道町)さん
丸顔にまあるいメガネ、いつもニコニコ笑顔の優しいオヤジさんだ。
珈琲店 蒼(あお)・雑貨ギャラリーazul(アズール)
(店舗所在地:出雲市多伎町きらら多岐西300メートル)
いわゆる団塊の世代 50代後半にして社長業をリタイアし、自分の夢を実現させようと奮闘しているオヤジ 岡田和己さん(自宅・松江市宍道町)に話を聞いた。
平成18年6月16日(金)
この日はCOFFEE『蒼(あお)』&ZAKKA『azul(アズール)』のオープン初日、前日からの雨も上がり、露の晴れ間いいお天気だった。
小さな店に入ると、カウンター席は目の前に広がる青い海を独り占め、穏やかな波が白い砂浜に静かに砕け、海岸には淡いピンクのはまひるがおが風にゆれていた。
おもわず 「きれい・・・」とつぶやいていた。
(取材・文章 tm-21.com)
多伎町の日本海を望む抜群のロケーションに建つ珈琲店『蒼』とzakka『azul(右奥部)』
多彩な趣味と幅広いネットワーク
オープン初日、奥さんも駆けつけお手伝い
ロケーションが最高だ。
目の前は青い海、白い砂浜。喫茶店を開こうと思ったのも、この場所との出会いだったと、岡田さんは言っていた。
岡田さんは多彩な人物だ。造園デザイナーで社長だった。
岡田さんの造る庭は、落葉樹や山野草を多く取り入れ自然に癒される空間を演出する、彼の作る庭のファンは多くいる。
一年中海にもぐる、俳句・墨彩画・音楽・カヌー・ガムラン・料理 などなど 岡田さんの趣味は数え上げたらきりがない。 それだけに岡田さんの友達やファン、ネットワークも幅広く多い。
こだわりのカレー、ハヤシライスとコーヒー
岡田さんが腕を振るうこだわりカレーとコーヒー
オープンのこの日、岡田さんの友人達がお昼時詰め掛けていた。
ランチメニューは「カレーライス」「ハヤシライス」。
ハヤシライスのセットをいただいた。
ハヤシライスはフレッシュトマトの香りがさわやかな、さっぱりした味、サラダとスープ、珈琲かハーブテイーが選べる。
スープはワカメと水菜のコンソメ、歯ごたえと香りがつよい生ワカメだ。この時期生ワカメ、自分でもぐってとってきたかしら、なんてまさかねと思いながら食した。
小さな店はカレーのスパイシーな香りに満ちていた。
珈琲は外のデッキでいただいた。この珈琲、なんとも絶品だ。苦味が強いブレンドを選んだ。
苦さのあとまろやかな甘さが口に広がる、手のひらにすっぽり入るおわんのような白い器に、透き通った珈琲の色が美しい。
珈琲はポットに入ってくる、たっぷりあって、カレーのあとにはうれしい。
この器にもこだわりが感じられる。近くの陶芸家の作品のようだが、口当たりも白い色もやわらかいくて、あたたかい。
丸顔にまあるいメガネ、いつもニコニコ笑顔の優しいオヤジ、そんな印象の岡田さん。
夢を形にし、スタートしたばかり、珈琲をいれる真剣なまなざしに緊張感があった。こだわりは人一倍、珈琲と海、皆さんにくつろいでいただく演出をこだわり続けていくようだ。
雑貨ギャラリー「azul(アズール)」
隣接する雑貨ギャラリー「azul(アズール)とオーナーの津森さん
雑貨ギャラリー「アズール」は喫茶スペースと隣り合わせ、オーナー津森さんが主にタイへ買い付けに行った品物がところせましと並べてある。
色鮮やかだがなぜか落ち着く印象の雑貨、手ごろな値段なのがうれしいし、また見ているとかわいくて飽きないものだ。
30代の津森さん どこか、日本人離れしている。タイに行っても現地の人と思われるのではとの印象だ。
すでに、雑貨店は2店舗目、最近はあちこちから出張展示販売を依頼され、昨今の雑貨ブームもあって、忙しいらしい。
これから、夏に向けてアジア雑貨のおおぶりのネックレスや指輪・ピアスなどアクセサリーや、自然素材のバックなどお勧めです。
お気に入りの一品を探しによってみてはいかがでしょう。
雑貨ギャラリー「アズール」店内
これから海本番、このお店営業時間は10:00から日没までという心憎い演出。
カウンターに座って、またオープンデッキでゆっくり夕日を眺めながらすごす癒しスポット、この夏、一度出かけてみては?
オープン初日とあって、厨房には岡田さんの奥様の姿があった。
ひとこと「こんなことに、なっちゃいました」と笑顔に、男のゆめとロマンを包み込むおおきな愛があった。
店名 |
珈琲店 蒼(あお) & zakka gallery azul(アズール) |
代表者 |
(蒼) 岡田 和己 (アズール)津森 |
所在地 |
〒699-0902 島根県出雲市多伎町461-1 (蒼) TEL 0853-86-3905 (azul) TEL 0853-86-3910 |
営業時間 |
午前10:00から日没 |
平成18年6月16日取材