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やまつみスポーツクラブ事務局長 廣崎圭さん(鳥取県米子市)【#連載59】

SC鳥取のJ昇格と『復活!公園遊び』。二つの作戦で米子の街をもっと元気に!

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【今回の元気人】
やまつみスポーツクラブ
事務局長 廣崎圭さん
 (通称:ひげのおっちゃん) 

『スポーツや遊びの本質は《楽しさ》。 

故に人類はそれを決して手放さない。

価値や意義を超え、本質の享受と本質の伝承を実現する』

ちょっと難しいけど、
《遊びの本質》にググッと迫る・・・・・・・・・・・・

これがやまつみスポーツクラブの「クラブ哲学」なんです。


 (取材・文章 土山 博子)

SC鳥取の前身は伝説の県代表チームだった

イケメン揃いのスタッフ陣

イケメン揃いのスタッフ陣

今年6月に開催されたFIFAワールドカップドイツ大会。
その影響か、ちまたにサッカー少年が急増したと思われるのは気のせいだろうか…。

山陰で『サッカー』というと、話題の筆頭に上がるのは、言わずと知れたSC鳥取。
もともとは鳥取県の教職員で構成する教員団であった。1985年の鳥取国体ではこの教員団中心の代表チームで出場しベスト8、翌年の山梨国体では見事優勝を果たした。
鳥取サッカー史に名を残すこの伝説のチームは、1989年に、教員だけではなく一般の選手にも門戸を広げ、SC鳥取と名称を変えることになる。

そして現在、Jリーグ入りを目指して頑張っているSC鳥取をマネージメントしながら、地域貢献活動も展開するしているのが、やまつみスポーツクラブである。
元スケート場の芝コートで元気良くボールを追いかけている子ども達の歓声を聞きながら、事務局長の廣崎圭さん(通称:ひげのおっちゃん)に、クラブの活動について伺った。

子ども達が危ないっ!

やまつみスポーツクラブの前身である『ジョイフットよなご』が設立されたのは1999年4月。
元ヴィッセル神戸のJリーガー塚野真樹さん(現クラブ専務理事)が、子どもたちにサッカーを教えるために立ち上げた。

ところが、いざ子どもたちと接してみて塚野さんは愕然とした。今の子どもたちは昔の子ども達とは違いすぎる…。
自分たちが子どもの頃にはみんなが当たり前にできたことが、できないのである。例えば『後ろ向きに走る事』、『友達と走ったりケンカをしたりする事』…。

これはサッカー以前の問題だ。

TVゲーム世代の子どもたちは、鬼ごっこすらまともにできないのだ。
サッカースクールを始めたのはいいけれど、もっと根っこのところからスタートしなくちゃならない…。そのためには、サッカーだけではなくいろんなジャンルの人に手伝ってもらわなければ…。

危機感から生れた新しい方針が、『ジョイフット米子』を『やまつみスポーツクラブ』に発展させていったのである。。

そして生れた『復活!公園遊び』

『復活!公園遊び』に大集合!

『復活!公園遊び』に大集合!

始めはクラブ内でおにごっこを教えることからスタート。それにボールを使う動作やルールを加えていき、徐々にサッカーへと近づけていった。

2003年からは新たなスタッフも加わり、活動の場を外へと広げた。
やまつみスポーツクラブの目玉事業『復活!公園遊び』の始まりである。
SC鳥取の選手がいろんな地域の公園にでかけ、子ども達にメンコ・ビー玉・ろくむしなど、大人が聞くと懐かしくてたまらない昔遊びを伝授するというこの活動は、現在では20箇所以上で行われている。
身体をいっぱい使って楽しい時間が過ごせるし、憧れのサッカー選手のお兄さんとも触れあえ、まさに一石二鳥。今では引く手あまただが、始めた頃は大盛況とはいかなかったのだと廣崎さんは言う。

 「今でこそ知ってもらえるようになりましたけど、最初は行っても子どもが一人も来ない、なんてこともありました。地域に信用がないということもありましたし。でも、参加した子が次の週に友達を連れてきたり、地域の方々の助けもあって徐々に参加する子ども達が増えていきました」

子どもが増えると、楽しんでもらっているという実感がわいてきて、スタッフにも自然と力がはいる。

 「『復活!公園遊び』の一番の目的は、子ども達が昔のように公園で遊べるようになること。自分たちで勝手に集まって、勝手にルールをつくって、夕方五時の鐘がなったら、もう帰らんといけんなと、自分たちで判断して家に帰っていく…。僕らや地域の大人は、子ども達に危険がないように、見守るだけでいい。子ども達が自主的に遊べることが理想なんです。今の子ども達はそれが難しいんです」

『公園遊び』の復活とともに、『子ども達』も復活する

この活動を始めてから3年。理想に近づきつつある地域もでてきた。

ある地域で『公園遊び』の日ではないのに、子ども達が公園に集まって遊んでいた。それをみていた公民館の職員が「今日はやまつみの人は来んらしいで」と、声をかけると、子ども達から「そんなことは知っとるよ。自分たちでやりたいけん、集まっとうだがん」と、あっけらかんとした返事が返ってきたという。

 「こんな地域がたくさん増える手助けがしたいんです。でも、『自分たちで遊べるからもうお兄ちゃんたちはいらない』と言われるのも寂しいので(笑)、いい形で子ども達と関りながらやっていきたいと思います」

 いつも遊んでもらっているお兄ちゃんを応援したいと、SC鳥取の試合の日に競技場に足を運ぶ子ども達も多い。

米子を夢のもてる街にするために…。

未来のJリーガーを目指して頑張ってます!

未来のJリーガーを目指して頑張ってます!

でも、Jリーグに昇格してしまうと、選手のお兄さんは子ども達と遊ぶ暇なんてなくなってしまうんじゃないですか…?

 「経営陣が変わってしまうようなことがあると何とも言えませんが、僕らがスタッフとして残っている限りは、たとえJリーグに上がってもSC鳥取の事業としてこの活動は続けますよ。選手の契約書の中に、『地域貢献活動(復活!公園遊び)に参加すること』を義務付けて、それができない選手は採用しない。僕は、それをやればJリーグにいけると思っているし、反対にやらなければいけないと思っていますから」

廣崎さんの言葉に一段と力がこもる。

「日本全国の子ども達が遊び場がなくて困っている。Jリーガーはサッカーをしているばかりじゃないよ、こんなこともできるんだよ…。それを米子から全国へ発信していきたいんです…」

ここでもう一度、冒頭に記したやまつみスポーツクラブの「クラブ理念」を見ていただきたい。

『スポーツや遊びの本質は《楽しさ》。 
故に人類はそれを決して手放さない。 
価値や意義を超え、本質の享受と本質の伝承を実現する』

「いろんなタイプの人間や集団が寄り集まっているやまつみスポーツクラブが何を求めているのかというと、それは『スポーツや遊びを通しての楽しさ』。それを『やまつみ』の名のもとに実現していくことなんです。
『やまつみ』はサッカーチーム一個ではないし、種目も一個ではない。世代も一つではなくて、とにかくいろんなものが集まるクラブとしてやっていきたいと思っています」

もともとはサッカースクールとして始まったが、今ではエアロダンス教室・テニス教室(大人対象)なども行っている。
クラブ本来の理念を貫くために、SC鳥取のJ昇格作戦と二本立てで、これからもいろいろな方面に活動の場が広がっていくはずである。

 「米子を夢のもてる街にしたいんです。SC鳥取をJリーグへ昇格させることで、こんな地方からでもやればできんだ、そう思って子ども達に生きていって欲しいですから」

子ども達に夢を与えるやまつみスポーツクラブ。そして子ども達の夢に後押しされてJリーグを目指す我らがSC鳥取。この素敵なギブアンドテイクは、いつかきっと大輪の花を咲かせるに違いない。

頑張れ!やまつみスポーツクラブ!

頑張れ!SC鳥取!

クラブ名
やまつみスポーツクラブ
事務局長
事務局長 廣崎圭さん(通称:ひげのおっちゃん)
所在地
〒683-0824 鳥取県米子市久米町253-1(旧YSPスケート場)
TEL  0859-37-3220   
FAX  0859-37-3515 
メールyamatumi@chukai.ne.jp 
URL

やまつみスポーツクラブHP
http://www.yamatumi.org/
SC鳥取公式HP
http://www.sc.tottori.net/
 

コメント

Jリーグ入りを目指すSC鳥取 のマネージメントと
地域貢献活動を展開するスポーツクラブ。

 

 

 

 

 

 

 平成18年7月取材

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